金剛峯寺(こんごうぶじ)は、和歌山県伊都郡高野町高野山にある高野山真言宗総本山の寺院。
京都の東寺と共に、真言宗の宗祖である空海(弘法大師)が宗教活動の拠点とした寺。真言密教の聖地、また、弘法大師信仰の山として、21世紀の今日も多くの参詣者を集めている。
「金剛峯寺」という寺号は、明治期以降は1つの寺院の名称になっている。しかし金剛峯寺の山号が高野山であることからもわかるように、元来は真言宗の総本山としての高野山全体と同義であった。
金剛峯寺には、次のような創伝承がある。
空海が修行に適した土地を探して歩いていたところ、大和国宇智郡(奈良県五條市)で、黒白2匹の犬を連れた狩人(実は、狩場明神という名の神)に出会った。狩人は犬を放ち、それについていくようにと空海に告げた。言われるまま、犬についていくと、今度は紀伊国天野(和歌山県かつらぎ町)というところで土地の神である丹生明神(にうみょうじん)が現れた。空海は丹生明神から高野山を譲り受け、伽藍を建立することになったという。
2004年7月、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録された。
和歌山県伊都郡高野町高野山132
火 力強さ、情熱、何かをするための動機づけ、欲求などを表します