南普陀寺(なんふだじ)は、中国の福建省厦門市にある寺。唐末五代の時代にかけて、禅僧が庵を結んだことから始まる。清の初期に施琅によって重建された。現在は僧侶の教育機関としても運営されている。
南普陀寺という名称は、観音菩薩の道場として有名な浙江省の舟山群島にある普陀山にちなんで名付けられたという。
厦門から多数の華僑が海外に渡った歴史から、多くの在外華僑の信仰を集めている。
総面積3万平方メートルもの広大な敷地に、天王殿、大雄宝殿、大悲殿、蔵経閣があり、目を見張るような堂塔伽藍で構成されている。裏山には数多くの刻石があって、清の僧侶が書いた高さ4m、幅3mの「仏」の題字は有名である。寺で出される精進料理は種類も多く、評判になっている。
中国福建省厦門市