パワースポット カムイロキ

神のお座りになられる場所

カムイロキは北海道上川郡新得町の屈足湖にある100メートルの断崖。アイヌの伝説では、カムイロキは神聖な場所であり、人が近づいてはならぬ場所であった。

幕末から明治にかけての探検家・浮世絵師で、北海道という名前の考案者でもある松浦武四郎は、著書「十勝日誌」に、「若者がそこにあるという穴に向ったが、戻ることはなかった。その息子もまたそこへ向ったが、やはり戻ってこなかった」といいう伝説を記している。

また、カムイロキにはフレウ(フリイカム)という巨鳥が住んでいた、という伝説もある。フレウは毎日遠く海まで行って、鯨や魚類を穫って食べ、その食べ残しや骨を、山のくぼみに投げ散らかしていたが、人間に対していたずらをすることはなかった。

ところがある日のこと、フレウがいつも飲み水にしていた綺麗な流れの小川を、メノコ(アイヌの娘・女)が渡ろうとしていたのを見てフレウは大変怒り、そのメノコを咥えてカムイロキに連れて行き、そこへ投げ捨てた。そのあとフレウは「こんな汚された所にはいられない」と、そのまま遠くへ飛び去って戻ることはなかった。

そのまま絶壁のに残されたメノコは、帰るに帰られず、フレウの食べ残した骨などをしゃぶっていたが、それっきりどうなったか分からなくなってしまった。

それから数年後、一人の若者が熊狩りに行き道に迷い、鯨の骨などが散らばっているところを見つけて進んで行くと、ふしぎな女が現れ「連れていってくれ」と言った。

気味が悪くて一目散に逃げ帰ったものの、若者はそれから間もなく病気にかかって死んでしまったという。

それ以来コタン(アイヌの部落・村)の人たちはここを「ウェンシリ」と言うようになったが、そこには今も、フレウの棲んでいた穴が残っているという。

パワースポット カムイロキ 住所

北海道上川郡新得町屈足

パワースポット カムイロキ 種類

山・峠・崖